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北海道を中心に生息する小型のハヤブサ

ハヤブサといえば世界中の鳥の中でも最も早いスピードで飛ぶことができる鳥として知られています。

またハヤブサの生息域は非常に広く、現在までのところ南極大陸以外の全ての大陸で野生のハヤブサが生息をしているということも調査により判明しています。

猛禽類であるため狩りをして他の動物を食べて生息をしますが、このときの対象となるのは主に他の鳥類であり、場合によっては自分の体よりも大きな鳥にも向かっていくことがあるということでも有名です。

ハヤブサにもいくつかの種類があり、通常のハヤブサよりもやや体が小さめになっているのが「チゴハヤブサ」です。

これはハヤブサの「稚児=幼い子供」という意味でつけられた名前ですが、成鳥となっても大きさが小さいままとなっています。

見た目も青っぽい羽と白い胴体を持つハヤブサとは異なり、体一面に縦縞の模様がついています。

また羽を広げた時の形状が長く先細りをした美しい翼をしており、体は小さいものの抜群の運動能力を持っていて空中を飛ぶ小型の鳥や昆虫を器用につかまえては食糧にしています。

ハヤブサよりも生息域はやや狭く、日本では北海道を中心に長野県や秋田県、福島県などの東北地域と、福岡県の一部で生息していることが発見されています。

年間を通してずっと定住をしているというわけではなく、夏に越冬地として移動していた東南アジアなどから北海道や東北に戻ってくるという特性を持っています。

だいたい4月頃から少しずつ戻ってきては繁殖をするので、9月くらいまでの間に国内で観測をすることができます。

羽を閉じたときに尾よりも羽が長いのが特徴

先にチゴハヤブサは先の長い美しい羽を持っていると書きましたが、チゴハヤブサが羽を閉じて休んでいるところを見ると翼の先端が尾よりも長く伸びていることに気が付きます。

ハヤブサという鳥はスリムで精悍な顔つきをしていることが大きな特徴なのですが、このチゴハヤブサも特有のぱっちりとした目とほっそりとした体つきを持っています。

オスとメスとで若干体の模様が違っており、チゴハヤブサの特徴である胸の部分の縦線の模様もオスは比較的細くまっすぐ入っていることが多いのに対し、メスは太めでまばらに入ることが多くなっています。

なおオスとメスとではメスの方が体が大きいということも特徴の一つです。

オスがエサを取ってきてメスと雛に与える

チゴハヤブサは自らの身体が小さいこともあり、ハヤブサのように大きな鳥を狙って狩りをするということはしません。

エサになるのは主にトンボなどの昆虫で、空を飛行しながら捕まえるという方法をとります。

繁殖をするときには基本的にオス・メスがつがいとなり、一つの巣を守るということをしていきます。

卵を巣に産んだあとにはメスがその卵をあたため、オスがその間の餌を取りを担当し巣に持ち帰ってきます。

特徴的なのが持ち帰ったエサをそのまま巣で渡すというのではなく、メスも一緒に空中に飛び立って空中で受け取ってから再び巣に戻って雛に与えるという方法であるということです。

ただしこれは野生のチゴハヤブサの場合で、ペット用として飼育されているチゴハヤブサは大変におとなしく、長年飼われているチゴハヤブサはむしろ自発的に飛ばせるのが難しい鳥となっています。

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