*

ナマケモノは怠け者?

ナマケモノはそのゆっくりした動作のせいで「怠け者」という呼び名がついた動物で、英語でも同じ意味の単語で呼ばれています。

ですが実際には怠けている訳ではなく、他の動物と違いゆっくり動くことによって、体力を使わないようにし、少ない食べ物でも生きていけるようにしているだけなのです。

どのくらい小食かと言うと、1日に8から10g程度しか食べません。
そのせいか体温も血圧も、更には代謝率も非常に低いです。

初めてヨーロッパで紹介された時、ほとんどエサを食べなかったために風から栄養を摂取する動物である、と考えられていた程です。

南アメリカ、中央アメリカの熱帯林に生息しており、大きく分けてミユビナマケモノとフタユビナマケモノの2種類がいます。
フタユビナマケモノは私達がナマケモノと聞いてイメージするのとは違い、気性が荒く動作も素早いのが特徴です。

名前の通り、フタユビナマケモノは指が2本、ミユビナマケモノは指が3本です。
体長は約41から74cmで、体重は4から8kgほど、四肢が長く前足の方が後ろ足より発達していて長くなっています。

生涯のほとんどを樹にぶら下がったまま過ごし、睡眠や食事、交尾に出産まで樹にぶら下がったままで行います。
主食は木の葉や新芽などで、自分の毛に生えた苔も食用にします。

週に1回程度のみ樹から降りて地上で排泄を行います。
夜行性で飼育下では1日のうち19から20時間程度は寝ていますが、実は野生下では1日に9時間程度しか寝ないという報告もあります。

野生下では日中、頭を前足の間に入れて枝に貼付くようにし、丸くなって眠っているため遠目には樹の一部にも見えるので、ジャガーやピューマなどの捕食者から身を守る擬態になっています。

長生きした個体は苔が生えることがあり、これも樹皮への擬態の一部になっています。
ジャガーなど地上の捕食者からは比較的身を守れていますが、オウギワシには簡単に捕食されてしまいます。

意外なことにナマケモノは泳ぎが得意で、捕食者に襲われた時に川が近いと飛び込んで泳いで逃げることもあります。

ナマケモノを飼うには

ナマケモノを飼う際に、まず一番のハードルとなるのは価格です。
お店によって幅がありますが、安くて70万円弱、高いと100万円近くします。

また、ナマケモノは消化器官が特殊で、胃の中の微生物の働きによって内容物を1ヶ月半程かけ、ゆっくりと消化しています。

また、哺乳類であるにも関わらず変温動物であるため、気温が低く体温が下がった状態が続くと元々低い代謝機能が更に衰えてしまい、胃の内容物がなかなか消化されず、満腹にも関わらず餓死することがありますので、体温や室温の管理には注意が必要です。

野生下のナマケモノはセクロピアという毒性の強い木の葉を食べていますが、飼育下でのエサはほうれん草や小松菜、ニンジンやキャベツ、リンゴやバナナなどの野菜や果物です。

バナナに関しては中身より皮を好んで食べることもあります。
初めて与えるエサの場合、最初は関心を示さないことがあるため、手で口の中に入れて餌付けしてあげる必要が出てくることもあります。

この時、口に入れた物を吐き出した場合は合わなかったということなので、無理に食べさせないようにしましょう。

Posted in: 動物